インテル(INTC)の第4四半期決算が発表されました。
インテルの第4四半期決算は過去最高の売上を記録!
売上、利益ともアナリスト予想は超えました。四半期の売上は8%増の202億ドル。部門別を見てみます。
2019Q4 | 2019 | ||||
Data Centric | DCG | 7.2 bil | up 19% | 23.5bil | up 2% |
IOTG | 920mil | up 13% | 3.8bil | up 11% | |
Mobileye | 240mil | up 31% | 879mil | up 26% | |
NSG | 1.2bil | up 10% | 4.4bil | up 1% | |
PSG | 505mil | down 17% | 2.0bil | down 6% | |
PC-Centric | 10.0bil | up 2% | 37.1bil | flat |
PSG以外は第4四半期、通年ともに前年比プラス。特に注目されていたデータセンター部門は第4四半期で19%増と素晴らしい回復ぶりでした。この回復もあり通年でもどうにかプラス。モービルアイも思いのほか(?)順調な伸び。個人的に期待していたNSGは10%増。通年で1%です。Optaneどうなんでしょう。メモリは韓国勢が弱くなっていると思うのでもう1四半期様子見ですかね。
唯一前年比マイナスとなるPSG、旧アルテラを中心とした部門です。一時的なものなのか判断がつきません。モービルアイの倍以上の規模がありますし、大きなニュースも見かけてないです。ひとまずこんなこともあると思っておきます。
生産に問題を抱えているPC部門。こちらは第4四半期で2%増。通年で変わらず。生産に問題を抱えている状況で売上伸ばせたんですね。データセンター部門も重要ですが、手堅いこちらも重要です。ライバルAMDのCPUが順調と言われているわけですから余計早期の解決を望んでいます。(←当たり前か)
結論。問題はありますが、半導体業界回復の兆しが表れはじめているようです。あれ?もしかしてインテル、順調?
インテル、コマッテル?
クライアント部門が伸びてる…これは本当でしょうか??
嘘であるわけはないでしょうが、年初から役員がごめんなさいの手紙を書くほど製造に問題があったはずです。プロセッサの生産数が伸びていないなら、単価がかなり上がっていることになります。実際単価は上がっていたようなのですが生産数減を補えるほどとは思えません。平均販売価格は横ばいくらいですしね。もしかすると多少は生産増できているのかもしれないですね。
ここ2年で300億ドルとも言われる設備投資を実施しているようです。今年(2020年)のうちにCPU不足は解消されると報道がありました。Win7サポート終了に伴う買い替え需要もあるようで、CEOはCPU供給不足問題に関して「厳しい状況が続いている」と述べています。CPUの供給不足が問題になってからもう1年経っているでしょうか。メモリ価格の急落にも一役買ったと言われたりもしました。高値で売るのも良いですが、そっぽ向かれないようにさっさと解消してくれることを望みます。
最後に7nmに目処がたったとの報告。いいから10nmをしっかり立ち上げてくれ。そのあとでいいから7nmは笑
配当は増配、自社株買いも
決算発表に合わせて増配も発表されています。1株あたり0.33ドル。5%くらいの伸びです。もう少し増える予想でいましたが、贅沢は言いません。
そんなことを感じていたら別報道ですが自社株買いになんと200億ドルとのこと。これは結構大きいと思います。株価対策なのかもしれません。
発表後の時間外取引では株価は上昇。ひと安心です。
第3四半期の結果はこちらでした。
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