バーゲンセールにどれを買うべきか?

投資全般
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新型コロナウイルスの影響で株価は相変わらず低迷しています。FRBは今月3回目となる臨時会合を開き、トランプアメリカ大統領は今回のウイルスを「中国のウイルス」と積極的に発言し、中国ともやりあう雰囲気です。世界はウイルスという共通の敵を前に一致団結するのか、対中国で一致団結するのか、どちらになるんでしょうかね。
株式市場は乱高下の結果、PERで見ても優良株が少し前には考えられない価格まで下げています。もちろん今後の利益が減ればPERなんて見ても仕方ないですけど。配当を最大化したい私は、高配当株の中で配当利回りが10%を超えるものに目がいっています。減配の心配をするレベルで魅力的になってしまっています。そんな嵐の中、一番低迷していそうな(配当利回りが高く見える)エネルギーセクターについて考えてみました。

エネルギーセクターの主要プレイヤーは?

セブンシスターズの流れを汲む石油メジャーといえば、エクソン・モービル(XOM)、シェブロン(CVX)、ロイヤルダッチシェル(RDS)、BP(BP)です。現在はこの4社にトタルとコノコフィリップスを加えてスーパーメジャーと呼ばれることもあります。但しその影響力は低下しているといえると思います。その理由はサウジアラムコに代表される国営石油企業の存在です。サウジ、ロシア、中国、イラン、ブラジルなどなど意外と多いです。現在急落中の原油価格も、新型コロナウイルスの感染拡大に加えて、サウジとロシアが協調減産協議で決裂したためといわれています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56569480Z00C20A3I00000/

さて私のような個人が実際に投資するとなると先に挙げた石油メジャー6社が基本です。

現在はBPを保有中、買い増すべきか、リスク分散すべきか・・・

現在私はBPのみ保有しています。理由は以前も書きましたが、配当に課税されないこと、石油、ガス関連以外に積極的な姿勢を見せていること、です。メキシコ湾でのディープウォーター事件から回復の途上であるため財務面ではメジャーの中では若干弱いかもしれません。

選択肢としては保有するBPの追加、あるいはXOMないしRDSへの投資を考えています。財務面、事業構造などはどこも近しいものがあると考えています。とんでもなくひどいってことはないという意味です。さすがにスーパーメジャーで財務ボロボロ、事業構造もかなりまずいってことはないという考えです。

新規追加としてBP以外から、XOMとRDSを候補に絞りました。この理由ですが、XOMは石油メジャー最大の企業です。他に保有しているCSCO、INTC、KOなど業界1位の企業への投資を軸にしているということが根底にあります。
RDSはBP保有の理由と同じで再生可能エネルギーをはじめとした石油・ガスからの脱却を目指している点、あとは高配当であることを理由にしています。
ネックになるのはやはり需要の低迷です。当たり前ですが、業界全体として石油価格が高い方が利益が出やすく、石油価格が低くなると利益は減る傾向にあります。特にXOMは、他メジャーに比べて利益の確保が難しいように見えます。これは、XOMの上流工程の割合が他メジャーと比べて高いためだと思われます。逆にBPは利益率は当然低いのですが下流工程の割合が多めで、原油価格が低いときは下流工程からの利益が多少は見込めます。

且つ再生可能エネルギーなどにも手を出しています。先月CEOが代わり、最初のイベントがこれです。

脱炭素、「見せかけ」批判との闘い(一目均衡) - 日本経済新聞
英石油大手BPのバーナード・ルーニー新最高経営責任者(CEO)が、地球温暖化の対策プランを次々に打ち出している。就任翌週の2月12日に開いた初の対外イベントでは、事業活動で出る温暖化ガスを「2050年までに実質ゼロにする」との目標を掲げた。「目的地は繁栄する持続可能なエネルギー会社だ」と述べ、石油・ガスの生産、投資の段...

温室効果ガスの削減など環境規制が厳しい欧州でやっていくためには必要なことなのかもしれません。また最近はESG投資といって、環境、社会、ガバナンスの観点から投資先が選別される傾向があります。こうしてみるとBPへの投資がやはり有力かなと思います。BP個別の特殊要因といえるブレグジットが事業に影響するのかしないのか分からない点は不安ですね。

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