【中東問題】5分で分かる!イランは何故”悪者”なのか?

iraq 投資全般
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イランを悪の枢軸国と言ったのはアメリカのブッシュ大統領ですが、イランって何が悪いのでしょうか。核開発を続けるロケットマン北朝鮮と並べられますが、少なくともイランは欧米と核開発を抑止する合意をしています。本当の悪者は誰なのでしょう?

イランは・・・

現在イランと欧米との核合意からアメリカが離脱しています。イランはブッシュ大統領時代から悪の枢軸国と言われていますが、その理由は簡単です。イスラエルがイランを嫌いだからです。
そんなわけないでしょ!とびっくりする人も多いかもしれません。ですが中東問題は基本的にイスラエルの立ち位置が重要になります。アメリカを動かす国家ですから重要なのは当然ですが、その理由まですっきりしないことが多いのも事実です。

良い国、悪い国

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中東の国をアメリカが大正義という前提で、分けてみたいと思います。
正義の味方アメリカ側は、イスラエルとサウジアラビアが代表です。分かりやすいです。イスラエルはユダヤ人国家ですが話すと長くなる中東(世界?)の最重要国家です。他の産油国とは一線を画しています。中東問題のほぼ全てに関わり、原因も積極的に作っています。現在のネタニヤフ首相もタカ派として知られています。
中東の大国サウジアラビアは少し前の暗殺事件で身内重視で暗殺も厭わないような雰囲気が露呈してしまいました。中東における穏健派な雰囲気を出していたのですが、ちょっと隠せていないです。そもそもアラビアのサウジ家なので民主主義的な国家というより独裁的な面が多いと言われればその通りと言うしかない。ですが、親アメリカという視点からはまぎれもなく正義の国なのです。
最後にイランです。中東地域において比較的大国です。最高指導者を国民が選ぶことは出来ませんが、首相は選挙で選ばれます。そして二期8年続けますが独裁国家ではありせん。むしろ中東では珍しく民主主義的であります。日本人にとっては実は結構国交も長く、一時期に比べて聞かなくなりましたが、イラン人はたくさんいます。でもアメリカ目線では悪者です!

なぜイランは悪の枢軸なのか?

アメリカが何故これ程にイランを嫌うのかという部分について明確な根拠が薄いものが多いです。それでも筋の通りそうな考えを見つけたので記録しておきます。
少し前までは中東=石油、中東の荒れ具合で原油価格を操作しているのかと考えていました。ですがアメリカはシェール革命により石油輸出国になりました。原油価格は気にはなるでしょうが、原油への依存は以前ほど絶対ではないと考えます。ですのでイランを嫌う理由は、原油プラスアルファだと思います。
とすると中東地域においてイランを排除したい理由は、イスラエルにとって都合が悪い。イスラエルと考えが合わないからくらいしか残りません。実はイランは革命前の王制時代はイスラエルと共闘するくらいに交流があったと言われています。王制時は比較的親米路線でもありました。それが革命によってひっくり返ってしまったのです。
イスラエル、アメリカ、サウジアラビアがある程度一致した考えであれば、それ以外は国家規模でも石油の産出量でも小国扱いですので自分たちの思う通りにできます。適度に荒れて兵器が売れて、石油価格を維持できれば三者とも困らないと思います。ここに核兵器を持つ可能性があるイランが異を唱える可能性があるからこその悪の枢軸なんだと。
ちなみに名前が似ているイラクのサダムフセインは大量破壊兵器の保有が戦争の理由と言われていますが、実は原油価格をドル建てだけでなくユーロ建てもやってしまいました。戦争の理由をこの部分に求める考察もまことしやかに囁かれています。そしてイランは日本も原油を輸入していましたが、中国との原油取引が多いです。ここがドル建てなのか金(ゴールド)なのか分かりません。金であれば、原油取引はドル以外認めないアメリカに対する挑戦ととられても不思議ではないです。

ちょっと妄想が進みすぎましたが、イランだけが嫌われる理由を考察してみました。中東に求める価値がブッシュ大統領時代は石油、現在のトランプ大統領にとっては原油プラスイスラエルの意向で、結果としてイラン悪の枢軸国ってことですね。現体制の崩壊まで追い込むつもりはないでしょうが中東地域の安定は当分ないようです。

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