ジョンソン&ジョンソンが再び裁判で賠償金の支払いを命じられました。
向精神病薬リスパダールで訴えられる!
米製薬大手に8500億円の賠償命令、「男性の乳房が肥大化」で
米フィラデルフィアの裁判所は10月8日、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に対し80億ドル(約8550億円)の損害賠償金を、同社の医薬品を使用した結果、乳房 ・・・
Forbes JAPAN
今回は抗精神病薬リスパダールを使用した結果、使用した男性の乳房が肥大化する女性化が副作用として起こったということです。1人の男性の訴えに対して、裁判所が命じた損害賠償額はなんと80億ドル!!懲罰的賠償金を命じることがあるアメリカの裁判所とはいえかなりの額です。
この懲罰的部分ですが、抗精神病薬リスパダールを服用することになったのは子供時代の診断によるものだからということのようです。要するに子供を食い物にするやり方で、且つ薬品のリスクを知りつつもその警告を怠ったという面も含まれるようです。
なお今回の男性以外にも複数の原告が被害を申し出ているようで、同様の判決が出ることになると賠償額としては大きなものとなりそうです。
先日のオピオイドもジョンソン&ジョンソンは対象になっていますし、べピーパウダーへのアスベスト混入もありました。全ての原因がジョンソン&ジョンソンにあるわけではないかもしれませんが、イメージだけでなく経営にも影響が出かねない問題が続いてしまっている気がします。オピオイドだけだと安くなってきましたね、なんて言ってましたが、次々と問題が出てくると問題ないものも問題視されかねないですね。
それにしても中毒症状が大きく社会問題ともなっているオピオイド訴訟で5億ドルです。今回のリスパダールの80億ドルというのがいかに大きなものかが分かります。
ベビーパウダーの懸念は、順番に訴訟となっているようです。隠蔽があったのかどうかという問題とベビーパウダー使用に伴うリスクを説明していたかという部分に分かれるのかもしれません。ジョンソン&ジョンソンはアスベストは検出されなかったという調査結果を持っていますが、リスク説明部分で負けを選択することもあるのかもしれません。時間のかかるものになりそうですが、会社としてはひとつずつ対応していくしかないのだと思います。
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