アメリカ株は大統領選に向けて徐々に高値に向かっていますが、しばしの膠着か若干の調整を迎えそうです。個人的にはついにマイクロソフト(MSFT)に手を出したり、BPが減配したりと抱えるポートフォリオに少し動きが出ています。そしてアップル(AAPL)が欲しいな、と思ったことをきっかけに改めて当初の投資方針を振り返っておきたいと思いました。
初心忘るべからずは世阿弥の言葉ってご存知でしたか?
「初心忘るべからず」
誰もが聞いたことのある言葉です。しかも幾度となく聞きますよね。有名です。実はこの言葉は能を大成したといわれる世阿弥が残した言葉だそうです。私は実は知りませんでした・・・・・・。
そしてその意味も最初の本当の初心ではなく、もう少し深い意味があるようです。なんでも最初に成果が出たりした後が大切なのだそうです。芸の道であれば、ブレイクした後といったところなのだと思います。
話を本題である投資に戻します(笑)
投資を始めた当初は、誰もが知る世界一の企業に投資をする方針でいました。
投資条件1.0:『世界ナンバーワンであること』
それで始めたのが、コカコーラ(KO)であり、インテル(INTC)であり、シスコシステムズ(CSCO)でした。そこから少し流行り物に手を出して投下資金が90%減なんてことをやらかしました。その時改めて投資方針を見直し、世界一を基本に業界、今だとセクターでしょうか、で確固たる地位を築いた企業を投資対象と考えることにしました。世界一といっても、売上が一番なのか、商品・サービスが持つ性能なのか、魅力なのか、このあたりを柔軟にしっかり考えないといけないと思ったからです。
投資条件2.0:
①世界ナンバーワンのシェア・商品・サービス・技術を持つ企業であること
②確たるブランド力も持っていること
③株主に配当で報いてくれること
番外:ベンチャー企業でないこと、出来れば大手企業であること
この考えをベースにタバコ銘柄トップといえるアルトリアグループ(MO)、旧セブンシスターズの流れを汲むエネルギー大手のBP(BP)、製薬大手のファイザー(PFE)、世界一売れている薬を持つアッヴィ(ABBV)と少しずつ銘柄が増え、先日のMSFTで8企業(ETF合わせて9本)となりました。
たぶんなのですが、10年以上投資していて8銘柄というのは少ないほうだと思います。集中できているというのはいいことだと思っています。ですが、「卵を同じかごに入れるな」という分散投資の大切さを伝える投資の格言には反しています。かごに入れた8個の卵をじっと見ているのが自分です。集中は当たれば大きいですが、その分個別リスクの影響は大きくなります。このリスクを許容するのは素人である自分が考えつく世界一といえるような優良企業であれば、少なくとも財務面において自分が見通せないほど安定しているはずで大丈夫なのではないかと思っています。それを踏まえて銘柄を増やさず、こつこつ買い増ししてきています。
とはいえここにきて、INTC、MO、BPと直撃弾を受けてしまっているのでこれをどう考えるのかが問題です。
やっぱり分散投資は大切だ!(笑)
そのまんまです。分散投資は大切だと思います。ただ数十銘柄に投資してしまうと、たぶん管理しきれないし、面倒くさいです。そこでダウやナスダックのインデックスにさくっと少し投資して、残りは自分で決断した投資対象にできればいいなと考えています。ただし問題があります。追加できる資金が最近ほんとに少なくなっているので、すぐにリバランスは出来ないです。保有比率の高いインテルを売却してのリバランスは売却益が出てしまうので税金を支払うのも嫌です。なので時間はかかるかもしれませんが、自分の出来る範囲でちょっとずつリバランスしていこうと思います。
リバランスのためのAAPL!
IT企業が今後もアメリカ経済の成長を牽引するセクターであるのは間違いないと思います。ですのでITセクター(あるいは関連セクター)が増えるというのは問題ないです。で、リバランスも考慮に入れていくつか候補があります。それは、AAPL、GOOG、AMZN、V、このあたり。QQQのインデックスに投資すると確かV以外は投資対象に含まれます。で、QQQに加えて個別株でVというのを考えたのですが、配当面でちょっとだけ不満が出ます。Vに関しては単独で投資するにしても個人的に割高感が否めないためです。コロナの影響もあってオンライン決済は今後も伸びていくとは思います。それでもちょっと割高かなと。
他にも個人的な制約があります。1企業にだけ投資する場合、AMZNは私の投資できる金額では1株買ったらしばらく身動き取れなくなってしまいます。つまり手持資金と多少の好みを踏まえて1企業追加する場合、消去法的にGOOGかAAPLになります。
どちらかといえばAAPLかなと考える理由ですが、ひとつは時価総額です。現在世界一であるAAPLにはやはり安心感があります。それだけ世界中から資金を集めることができているわけですから。あとはAAPLが持つブランド価値です。iphoneやmacのブランド力はやはり圧倒的だと感じます。GOOGも同様に高いブランドを持っているのは間違いないのですが、一般受けする分かりやすいブランド力となるとAAPLに軍配があがる気がしています。あとは収益性ですね。ハードも売っていますが、オンラインサービスからの収益は今後も拡大していくと考えています。そんなことを考えてどちらかといえばAAPLと考えたわけです。
で実際投資しようと考えるとどちらもPERは35倍を超えていてちょっぴり割高に見えるんですよ。買う前っていつもそう感じてしまうのです。どこかで決断しないといけないのは分かっているつもりですが人情ですね。タイミングとしては大統領選前に打診買いはしておきたいなと思います。もちろんABBVへの追加の方が優先しますし、もしかしたらMOへの追加の方が新規銘柄追加より優先度を上げるかもしれません。このあたりはいい意味で適当にやっていきたいと思います。
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