保有するインテル(INTC)に関して2つ気になるニュースがありました。
インテルの株価がなかなか上がらない!
GAFAを中心として株価は右肩上がりです。そんな中どうも上値が重く株価が上がっていかないのがインテル(INTC)。これだけ上がっているんだからもう少し連れ高してくれてもいいと思うのですがなかなか$60を超えられないです。ま、市場の評価ですから仕方ありません。
株価が上がっていかない要因のひとつに、インテルの製品がスムーズに出荷されていない問題があります。超大問題です!
ここ数年延期に次ぐ延期を重ね、昨年やっと発表された10nmプロセス。これがたぶん今も良くないと感じてます。一部モデルは10nmで製造されているようですが、14nmで製造されているものも存在しています。インテルはFabをコピーするように製造ラインを作っていくことで知られていますが、10nmと14nmのCPUが混在するというのは製造ラインが上手くいっていないんじゃないかなと。そして14nmプロセスで製造されるCPUが多いとそれ以外の製品の製造に影響が出てきます。昨年のメモリ価格の下落、供給過多の一因にインテルのCPUが供給されないことを上げる方もいました。商品が供給できなければ売上にならないですし、インテルの株価の評価も同様です。10nmでの製造キャパが少ないのであれば、14nmを拡充するのか。問題は解消されていて10nmを拡充するのか。このあたりは来週の決算発表でもう少しはっきり説明がほしいところです。
インテル、AI半導体企業を買収
ニュースはこちら。
買収したのはイスラエルのAI半導体企業であるハバナ・ラブズ。元々インテルはインテル・キャピタルを通じてこの企業に出資をしていました。今回買収となりましたが、部門に吸収するのではなく体制を維持するようです。位置づけとしてはモービルアイのような形かもしれません。
ハバナ・ラブズはAIに特化した半導体回路を製造しているようです。Fabは持たず設計をする企業だとは思いますがNervana SystemsやMovidiusとの機能や用途の違いというのが分からないです。とはいえAI半導体市場はインテルの予想では2024年に250億ドルを上回るとしていますのでそこの強化となりますね。もう少し詳しい情報が出てこないと現段階ではインテルのサーバ部門とどう関係してくるのかは分かりません。ハバナ・ラブズが持つ現在の商品で勝負できるのであればまったく別部門のままな可能性もないとはいえないですね。
半導体売上トップに返り咲き!
もう一つはこちら。インテルが半導体売上トップの座を韓国サムスンから奪還というニュース。
これは予想通りです。昨年後半からのメモリ価格の下落、需要の消失を考えると当然です。ホルダーとしてはもちろんちょっとは嬉しいですけど。
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